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より良い生活に向けて感じたことや思うことを発信します

お金を残して死んでもしょうがない

お金との向き合い方をよく考えます。

 

先日、学生時代に利用していた銀行口座を解約しました。

口座に入っていた金額は4万円。

 

この4万円を多いとみるか少ないとみるかは立場によって随分変わってくると思います。

 

社会人として働いている今はちょっとしたお小遣いというところです。しかし、学生時代の自分であったら、それはもう飛びはねてしまうような貴重な臨時収入でしょう。

 

学生時代は一人暮らしをしており、居酒屋さんとコンビニのバイトを掛け持ちして生活費としていました。友達と遊んだり洋服を買ったりで給料日前に手元にはほとんど残りませんでした。

 

それでも、親に「学生時代から少しずつでも貯金しておきなさい」と言われたので毎月1万円を積立貯金していたんですね。

 

4年生となり、単位もほとんど取り終え、学校にはほとんど行かなくてもよくなったので友人と長期の旅行に行こうという話となりました。

 

しかし、文系学生という身分は時間はあるけどお金がない。当時の自分もまさにその通りで、さて旅行代はどうしようかと考えた結果、積立貯金を崩して旅費の足しとすることとしました。

 

東京からフェリーで徳島まで行きレンタカーを借り四国一周、その後広島から九州へ渡り鹿児島までレンタカーの旅。途中、阿蘇山で友人とケンカをするなどありましたが、学生時代の貴重な思い出のひとつです。一緒に旅行した友人は30代になった今でも交流がある数少ない友人のひとりです。

 

もしあの時、なけなしの積立貯金を将来のためといって崩さずに友達の誘いを断っていたら、おそらくとても後悔していたと思います。気が遠くなるほどの休みのなか、勉強なんて全くしないでバイトにはげみ将来のために貯金にいそしむ…

 

当時の旅費はたしか30万円くらいかかったと記憶していますが、今でも自分の思い出として強く残っていて値段以上の価値は絶対にありました。30万円を仮に使わないで社会人を迎えていたとして何が変わったでしょうか。何も変わりやしません。100万円や200万円だったとしてもです。

もし、タイムマシンがあったらこの前口座解約した4万円を当時の自分に返してやりたいです。もっと遊びなよって、伝えると思います。

 

 

現在、自分と妻の給与で割と不自由なく生活しています。順調に資産も増えています。でも「現在」やりたいことを我慢して老後に備えるっていうのはなんていうか寂しい人生だなって思うんですよね。きっとそうやって残したお金は、いざ自分が老後を迎えたら「何かあったときの為に」なんて考えて使わない。

 

そして口座にそれなりの金額を残して死んでしまうのです。

 

今、この年齢だからやりたいこと、できることを探求していきたいと思います。海外に行きたい、自分を磨きたい、何か没頭できる趣味・仕事を見つけたい!もっと「現在」に正面から向き合って後悔しない人生を歩んでいきたいなって思います。

 

お金の使い方が上手い人は人生の使い方が上手い人です。