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営業職から事務職に転職したメリットとデメリット

社会人となり現在の職場は2つめです。前職は首都圏の銀行の渉外(いわゆる営業)として丸3年ほど働いたのち地元にUターンして事務職として働いています。

すむ場所、働く業界など全く環境が異なるなかで、自分のなかで大きく変わったと思うことは事務職へ転職したことです。経理や総務といった職種に絞って転職活動をした結果です。

自分のように営業職から事務職に転職を考えている方は少なくないと思います。そこで今回は自分の転職経験をもとに事務職転職のメリット、デメリットを紹介したいと思います。

メリット

精神的なプレッシャーが劇的に減る

これがやはり一番のメリットです!やはり営業は毎月の目標という名のノルマがあります。会社から決められた数字は自分の顧客規模から考えて達成はほぼ不可能と思われる数値でした。私が営業職だった頃はいわゆるリーマン・ショック後の経済の落ち込みのタイミングでした。銀行というところはお金を借りたい企業に対しては冷たく、お金を借りる必要のない企業に対して積極的に営業をかけるというスタンスです。もちろん借りる必要のない会社にとってみれば余計な金利負担が増えるだけですから、わざわざお金を借りるようなことはしないわけです。そんなこんなで月末の目標数値に怯え、定休日である日曜の夜は憂鬱で、平日も営業会議に震えるという常に心の休まない日々を送っていたわけです。…前職の愚痴になってしまいましたが、要するに数字に追われることがなくなり比較的平穏な日々を送ることができるようになりました。

時間の組み立てが比較的自由にできるようになる

営業だとお客様の都合に合わせなくてはいけません。やらなくてはいけないことをやっていても、「悪いんだけどこれからちょっと来てくれない?」と言われたら優先的に行かなくてはいけません。その点、事務職ではやるべきことはある程度固定されており時間の割り振りは自由にできるものです。当然突発的に資料の作成など求められることもありますが、いつまでに完成すればよいのかを確認さえすれば、組み立てた時間の割り振りを少し軌道修正させれば対応は可能です。

デメリット

給料が減る

間接部門の宿命ですね。転職したことで100万円以上は収入が減りました。この収入の減少と引き換えに現在の環境を選びました。複雑な気持ちではありますが、たまの贅沢をする程度の収入はありますので自分の選択は間違っていなかったと今は考えることができています。ただ、営業の方の給料を大まかに計算することはできますので、10歳近く若い営業社員にも関わらず自分より多くの給料をもらっている事実を知ると、不甲斐ない気持ちにはなります。(もちろんそれに見合った苦労をしているのもわかります)

やりがいを感じにくい

メリットの項目で数字に追われることがなくなったと言いました。それと矛盾するのかもしれませんが、数字に追われることがないために達成感が非常に少ないです。当然事務方としてやるべき仕事はあるのですが、それをやったからと言って褒められるようなケースは稀かと思います。むしろやって当たり前という雰囲気です。目立ちたがり屋や出世意欲の高い方はモチベーションの維持が大変かもしれません。

イライラしやすくなる

前職で、事務の女性から社内の提出物について再三督促を受けている方がいました。はたから見ていて督促のなかに苛立ちを通りこした怒りみたいなものを感じてしまい「なにをそんなにカリカリしているんだか」なんて思っておりました。ところが自分が督促する立場になると、その事務の女性の気持ちがとてもわかります。大体取り掛かりが遅い人は決まっており、そういう人は複数いるんですよね。そして書類を取りまとめて本社や関係部署に送付する締め切りはもちろんあるわけで、遅れた人がいるおかげで関係部署から督促を受けるのは事務方です。これが何回も続くと仏の気持ちを維持することは困難となります。

まとめ

給料が良くて、定時であがれて、ストレスも少ない。そういった環境が最高であることは間違いありません。しかし、このご時世、そんな環境を探すことはほぼ不可能です。じゃあどうすれば良いのかといったら、自分にとっての優先順位をもとに仕事を選ぶしかありません。
今回、営業職から事務職への転職のメリット・デメリットという形でブログを書きましたが、要するに取捨選択なんですよね。すべてを手に入れることはできないのであれば捨てるかわりに何を得ることができるのか。自分の場合、給料が下がってもいいから仕事のコントロールが出来やすい職場を探しました。結果として成功といえる転職ができたのではないかと思っています。転職と検索すれば数多くの転職サイトが出てきます。まず、自分のなかのゆずれない優先事項をリストアップし、その代わりに何を失っても良いのかをじっくり考えるのが良い結果を生むのではないでしょうか。