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働き方改革を通して自分の勤務先について思うこと

ブラック企業という言葉が世間一般にずいぶん浸透してきました。

 

会社によって差こそあれ、働いている方はだいたい自分の会社はブラックだ、なんて冗談半分本気半分で話し合っているのを聞きます。

 

働き方改革が政府によって取り組みがなされて久しいですね。

 

自分の働いている会社で実施されているニセ働き方改革についての考えです。

 

 

 

 

 

長期間労働の撲滅?

 

私の働く会社はリフォーム業界です。お客様は法人でなく個人、一般の家庭のご主人・奥様です。

 

お客様とのアポイントは仕事が終わった後であったり、定休日である日曜日であることがよくあるようです。これに関してはお客様あっての商売ですから休日出勤での対応となります。これは本来であれば休日出勤申請をあげて、振替休日を取得することが会社の就労規則にうたわれているんですよね。

 

しかし、現状というと営業はほとんど振替休日を取れていません。なぜか?

 

仕事が回らないからです。

 

お客様から会社から貸与されている携帯に連絡は随時かかってきます。大雨や大雪があったときはひっきりなしです。

 

まさに年中無休ですね。会社としても何かしらの対策を取らなくては!!

 

偽りのノー残業デー

 

ということで、私の勤める会社は週一回ノー残業デーを取り入れることとなりました。多くの会社でも取り入れていますよね。

 

私の事務所は毎週木曜日がノー残業デーに設定されています。どのような取り組みかというとですね…なんとプリントアウトした専用の用紙に退社時間を手書きで記入するのです!!(ただし帰社するとは言っていない)

 

革新的!!!

 

それを月ごとに取りまとめて定時退社率を集計し、報告するのです。定時退社率は脅威の100%(ただし帰社したとは言っていない)!…とんだ茶番です。

 

パソコンの電源の切れた情報を取得すれば実際の帰社時間と全く整合しないのは一目瞭然でしょう。

 

結局会社の取り組みの本気度が問われている

 

営業の人たちは口を揃えて定時になんて帰れるわけがないと言います。真実だと思います。見積書を作って、業者と工程組をしたり、部品の発注をしたりお客様とアポの調整をしたり…目が回るような忙しさだと思います。

 

でも、結局会社が「本当に」働き方改革をしようとしているのかに問題が集約されていると思うんですよね。

 

かつて全国表彰を何度もした方が嫌気をさして会社を去っていきました。紆余曲折を経て同じ業界の別メーカーに今は転職しています。そのメーカーはかつて同様に異常なまでの残業やパワハラが横行していたようで労基署から是正勧告を受けたとのことです。しかしその勧告を受けてからというものの徹底した労務管理により残業は上司の許可がなければさせてもらえず、休日出勤なんてもってのほかという会社に変貌を遂げたのです。

 

彼は最初こそ会社のやり方に困惑していたようで、なかなか成果を上げることもできなかったのですが、今は限られた時間内で大きな成果を上げているようです。給与が上がったと言っていましたし。

 

私の勤める会社が本気で働き方改革なんてものに取り組んでいないことはノー残業のくだりをみても明白です。一定の時間になったらパソコンの電源が切れてしまう、上司の徹底した時間外労働管理等そんな環境になったら時間に対する社員の考え方も変わるでしょうし、それで仕事が回らないのであれば会社の人材配置等の経営方法に問題があるとしか言えないと思います。

 

会社のいくすえはどうなる…

 

転職ってこれからもっとカジュアルになっていくと思うんですよね。どの業界だって人材不足じゃないですか。より自分にとって働きやすい仕事を求めることが以前に比べて簡単になっています。転職活動する時に面接検討の企業情報をサクッと調べてみる。その会社の転職情報の掲示板を除くとTHEブラック企業。だれもそんな会社にすすんで行こうなんて思いません。

 

私の勤める会社も営業の募集をかけても全然集まらないようです。現状だってこんな状況なのに今後、より新規採用、中途採用にかかるコストは増大するはずです。社員を大事にしない会社は間違いなく淘汰されていきます。

 

社員を軽く考えている会社は今後非常に辛い立場にたつのではないでしょうか。