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【経験談】マルチ商法の勧誘をされたときの話

皆様はマルチ商法の勧誘にあったことがあるでしょうか。

 

私はあります。っていうかむしろ入会したことがあります。

 

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結果的に何一つ成果をあげることなく脱会したのですが、今思えばマルチ商法のテンプレートな方法で勧誘を受けホイホイと入会してしまったものだとむしろ笑えててきます。

 

意外とマルチ商法の勧誘を受けたことのない人って多いと思います。私の受けたマルチ勧誘の流れをまとめましたので、特に若い方には知ってほしいと思います。

 

・友人

・お金

・時間

 

という貴重な資産を失うことになります。

 

 

 

最近新しい仕事始めたんだ

 

久しぶりに友人から連絡がありました。中学の時によく一緒に遊んでいた友人です。いじられ役で皆から愛される人間でした。廊下で友人と話しているときに背後から突然パンツ脱がされたりしてた笑

 

高校進学で別々になってからは疎遠になっていたんだけど、大学で千葉の某大学へ進学したらしいのです。私は進学で神奈川へ進学したことを伝えると「横浜行ったことないから案内してよ」ってこととなり数年ぶりに会うこととなりました。

 

一通り横浜観光を二人でしたあとにどこかの喫茶店に入って昔話や他愛もない話をします。そのときは久しぶりに会った嬉しさでマルチ商法の勧誘であることは全く思いもしません。

 

「俺、新しいビジネスはじめたんだよね」

 

彼がそんなことを言い出します。当時お互い大学生だったので私は

 

「何のバイト始めたのさ」

 

こう答えると、彼はバイトではなくビジネスを始めたんだと笑顔で答えるのです。

 

ってか実際仕事orバイトどう

学業とビジネスの両立。当時大学生であった私はこのフレーズに衝撃を受けたのです。自分のまわりではバイトをしている人しかいません。そんな中、久しぶり会った友人が新しくビジネスを始めたと言うのです。

 

彼は 仕事ではなく「ビジネス」という言葉を強調するのです。

 

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大学とバイトの往復であった自分に取って彼は何か自分の知らない、より次元の高い世界にいるようだ。平凡な自分は当時「ビジネス」と言い放つ彼の言葉を聞くことでそのように感じてしまうのです。

 

キラキラワードを連呼する彼の言葉に対し夢中になりかけたときにこう言われます。

 

「今の生活はどう?」

 

目がキラキラしている彼からそんな言葉で自分の現状を問われると

 

「俺なんて大学とバイトの往復だからね、大したことなんてないよ」

 

こう答えるしかないのです。

 

 

俺は充実しているよ

彼は自分が始めたビジネスについての説明を始めます。

 

彼の虜になりかけた私は前のめりになって話を聞き始めます。

 

・仕事やアルバイトは自分の時間を売っているだけ

・これまで会ったことのないスゴイ人に出会う機会がある

・同じ目標を持ったビジネスパートナーがたくさんできる

・徐々に自分が動かなくてもお金が入る仕組みが出来てしまう

・ このままサラリーマンになって普通の生活はしたくない

・大学生のうちからビジネスを始めることは周りより一歩リードできるんだ

 

こういった話が矢継ぎ早に出てくるのです。彼はこのビジネスを始めてからとても日々が充実するようになり、私と会った翌週も静岡まで商談しに行くと言っていました。

 

もはや自分は彼を尊敬の眼差しで見ていたように思います。でも私は肝心なことを知らなかったんです。

 

「何を売っているの?」

 

しかし彼はこの質問に対し明確な答えを出しませんでした。

 

「モノも売っているんだけど人脈の広がり、ビジネスマッチングみたいなことをしているんだよ」

 

これ以上については決して話そうとしません。

 

そして当時の私は「意味深でかっこいい」と思うのです笑

 

先輩紹介するから会ってみない?

細かい話は彼の先輩から話をしてもらうから会ってみる?先輩は彼よりずっと前からビジネスを始めており業界ではレジェンド級で最低でも月収300万円。彼もその人に師事しておりそのレベルを目指しているらしい。

 

「一緒にやってみようよ」

 

この流れがマルチのテンプレであることを知らない自分は二つ返事でオッケーすることとなるのです。

 

ビジネスを始めたけど一ヶ月ももたなかった

 

10万円ほどの化粧品を買って「ビジネス」をスタートしたのですが、どうしてもうまく自分の友人を勧誘することが出来ませんでした。

 

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何人かにコンタクトを取ってみたものの、うまくビジネスの話にもっていくことができないのです。

 

グッダグダの勧誘を数人に続けてみましたがたぶん顔が引きつっていたと思います。

 

ある日、勧誘した友人から徹夜で引き止められました。

 

「お前そんなことしてたら友達なくすぞ」

 

当時の私は完全に洗脳されていました。しかし、この一言で我に返ったのです。

 

友人は必死に止めてくれました。

 

翌日、消費者センターに電話して購入した商品もクーリングオフ期間内だったので返品することができました。商品の中に栄養ドリンクが2本あったので飲んでしまいました。その分は返金されませんでしたので、最終的な私の金銭的な被害は3,4万円程度だったと記憶しています。

 

ってか栄養ドリンク2本程度で3,4万円っておかしくないですか笑 

 

まとめ

今こうやって思い返せば呆れるほどベタな勧誘の流れです。

大学生になったばかりの自分にとっては、そもそもマルチ商法なんて知らなかったのでそれはもう恰好の餌食となったわけです。

 

幸いなことに自分は金銭的な被害が最小限に済んだことだけでなく、数少ない友人を失ってしまう前にマルチ商法から足を洗うことができました。

 

成人式の際に私を勧誘した友人と会う機会がありましたが、その際にはマルチ商法の話は一切ありませんでした。憶測ではありますが、恐らく彼もマルチ商法から足を洗ったのではないでしょうか。

 

餌食となったのは私だけでなく私を勧誘した友人もまたレジェンド先輩 の餌食だったのでしょう。

 

私がこの体験をしたのは14年くらい前になるのですが、今でも世間知らずの大学生をターゲットにしたマルチ商法はきっとたくさんあると思うんです。

 

大学生や20代前半の若者が抱えている金銭的な渇望や将来への漠然とした不安といった気持ちを巧みに利用した商法が世の中にはたくさん存在することを少しでも多くの人に知ってもらいたく、今回の記事を作成してみました。

 

 う〜ん、我ながら恥ずかしいことをしてしまったものです。